新司法試験短答式試験問題

新司法試験の短答式試験、本番と同じ問題を同じ時間で解いてみました。

僕の得点は
民事系105点、公法系56点、刑事系70点、合計231点。

全体平均点は
それぞれ101・4点、58・5点、73・0点、合計232・9点(合格者の平均点は242.92点)。

というわけで、「足きりには遭わないけど、飛びっきりいい点数ではない」という結果になりました。

以下、解いた感想と、現時点での戦略です。

1民事系
①感想:民法は知識偏重型になっている。かなり酷い。根抵当、根保証、弁済充当(NO・15、28、22)など細かい。また、旧司法試験よりも問題数が多い。
商法は基本的な問題が多い。知識偏重とまでは行かない。基本を抑えればよい。
民訴は未成年、控訴審、訴訟中断(NO・55、59、63)など、少し細かい感じ。やや正答率が低かった。
時間は十分。

②対策:民法→旧司法試験の過去問は、昭和36年まで遡ることは必須か。条文もすべてを見渡す必要あり。
商法→条文を舐めるように読む必要はあるのか?基本的な論点判例条文知識があればよいと思うので、シケタイなどの本で十分ではないか?ただ、支配人(NO・37)など、細かいので、一応条文シリーズに手を出すべきか。
民訴→商法よりも若干細かい印象(NO・59、60、67、69など)。シケタイのみならず、条文シリーズで条文をしっかり勉強すべきと感じた。

2公法系
①感想:憲法は基本的ながらも(かなり)正確な知識が要求される。4つの肢を全問正解しなければ点が取れない問題が多い(NO・1、3、7、9、10、14、18は全問正解できず)。かなりきつい。
行政法も同じくきつい。基本判例・条文を抑えないと点が伸びない。

②対策:憲法→旧司法試験と同じ(それ以上?)知識レベルが要求される。判例集、条文の繰り返しが必須。しかし、過去問の統治は昭和36年までやる必要を感じない(やるかもしれないけど)。それよりも判例知識の整理が必要。
行政法→とにかく条文判例の知識の獲得が急務。問題演習をしながらやっていけば、取れるようになるはず。

3刑事系
①感想:刑法は旧試験のパズル問題のやさしいバージョンが多い。基本を抑えれば取れる。ただ、判例条文知識を厳しく聞いてくる。
刑訴もパズル系・穴埋め系が少しある。略式手続、公判前整理手続など、いままで見たことも無いようなテーマの問題もでた。
時間不足。刑訴を5問残す。

②対策:刑法→各論は構成要件の正確な知識が要求される(NO・1、5、12、14、17、19)。シケタイ・条文のみではなく、昭和36年までやる必要があるのでは。総論は択一プロパーの知識に注意が必要(NO・6、10、20)。こちらは昭和36年までやらなくてよいかな。
刑訴→知識の拡充が必要。条文シリーズで条文をしっかりやらなきゃ点が取れない(NO・22、26、29、30、31、39、40)。



全体の感想としては、「1日中マークシートと戦うのは苦痛」という絶望と、「毎日しっかり勉強すれば8割はとれるはず」という希望ですね。
知識偏重になっているので、こつこつやれば高得点を維持できるようになると思います。

がんばりましょう!!